ロバート・クラフト

ロバート・ローソン・クラフト（Robert Lawson Craft, 1923年10月20日 - 2015年11月10日）は、アメリカの指揮者、音楽著述家。

ニューヨーク州キングストン出身。少年期からトランペットを演奏し、ジュリアード音楽院に進学して1944年にトランペット、1946年に音楽教育、1947年に指揮法のそれぞれで学位を取得。また、タングルウッドのバークシャー音楽センターでも学び、ピエール・モントゥーにも指揮法を学んだ。1947年から1950年まで室内芸術協会で指揮者として活動。1947年にロサンゼルスに住んでいたイーゴリ・ストラヴィンスキーに、当時未公刊だった管楽合奏のための交響曲の楽譜の貸し出しを打診したことからストラヴィンスキーとの交流が生まれ、1948年にストラヴィンスキー本人と面会して以降、徐々に彼の信任を得るようになっていった。1950年から1968年までロサンゼルスのイヴニングス・オン・ザ・ルーフ及びマンデー・イヴニング・コンサーツの指揮者を務め、クラウディオ・モンテヴェルディやハインリヒ・シュッツ等の古い音楽から新ウィーン楽派の音楽まで知悉するようになった。また、ストラヴィンスキーとの交流を通して何冊か共著で本を出版しており、ストラヴィンスキーの没後はストラヴィンスキーの評伝も執筆している。

フロリダ州ガルフ・ストリームにて没。