都営バス都01系統

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都市新バスのエース  「都市新バス」とは、昭和50年代末に交通局が今までのバスに対する悪評を打破すべく打ち出した、新しいバスサービスである。●待たずに乗れる高頻度のダイヤ、●イライラを解消するバスロケーションシステム、●グレードの高い専用車で運行……という点がセールスポイント。 その第一弾に選ばれたのが、西麻布、六本木経由で渋谷と新橋を結んだ都電6系統の代替系統、橋89だった。装いも新たに、系統番号も「都01」というエースナンバーを与えられた。このとき、渋谷駅~南青山七丁目間を渋88と経路交換している。路駐の多い骨董通り(南青山五丁目~七丁目間)を通るのは定時性に欠けると判断されたためだろう。  従来にないこのサービスは好評で、その後は順調に客足が伸び、アークヒルズの開業で新橋側の客も多くなった。昭和の終わりには深夜バスも開設されて栄華を極めた都01だが、平成9年の銀座線・溜池山王駅開業で新橋側の乗客が落ち込んだ。平成11年のダイヤ改正で渋谷駅~溜池折り返しが増え、さらに平成12年の大江戸線改編では急行バスが新たに開通したものの、2割も本数が減らされてしまった(ついでに溜池折り返しはほぼ全てがアークヒルズ折り返しになった)。それでも昼間6分間隔と、都市新バスのエースの面目は保っている。

六本木ヒルズ  五月連休中には延べ300万人ともいわれる「観光客」を集めた六本木ヒルズ。各種ショップ、特に「食」の充実は、行ってみる価値はある。バスから降りもせず森タワー構内センタープールの走行シーンにハァハァしてそのまま渋谷に帰るだけでは勿体ない。  帰りのバスに乗るのは、せめて展望台から2003年の東京を一望してからにしてもらいたい。まずは2階から直通エレベーターで50階へ。東京シティービュー(TOKYO CITY VIEW \1,500-)は、新宿、汐留の高層ビルはもちろん、東京タワーの展望台もほぼ水平に見えてしまう。皇居、御苑や青山墓地など、緑の多さも眼に優しい。お台場の「球体」と観覧車も目に飛び込んでくる。一部分、外気に当たれるスペースがあるのも東京では新しい試みであろう。  たいていの人はここで帰ってしまうのだが、実は、目立たない位置にさらに上層階へ上がれるエレベーターがある。54Fの東京スカイデッキ(SKY DECK 別料金\1,000-)。夜景が、絶景。筆者から言えることは……恋人のいない方、行くなら物見遊山客の多い今のうちですぞ。  (展望台は季節・時間帯により料金が変動するとのこと。各自確認されたい)

 一応、バスの話もしておこう。  都営バス渋谷営業所も、ここで稼がねば渋谷営業所の看板が泣く(?)とばかりに、連休中は臨時便を随時運行、面目躍如であった。4月開業時点のダイヤでは、平日65回(毎時4~5回程度)と通勤客に照準を当てた一方、土休日の運行は毎時2~3回と少ないこともあり、6月現在でも土休日のデータイムには適宜増発されているようである。平日ダイヤも20時以降は少ないので、慢性的に混雑する夜間の都06と組み合わせて、渋谷駅→天現寺橋→麻布十番駅→六本木ヒルズ→西麻布→渋谷駅と循環運行してみても面白いのではないか。

朝ラッシュ時には  六本木ヒルズ行きも出来て、ラッシュピーク時には1時間に28本運転となる渋谷駅の都01乗り場。もちろん乗り場が一箇所でさばけるわけもなく、通常の乗り場は新橋駅行き専用となり、後方にある渋谷車庫行き乗り場を新橋駅行き以外(赤坂アーク・六本木ヒルズ・南青山七丁目行き)とすることで大量に押し寄せる乗客をさばいている。さらに乗車に時間がかかりすぎないよう、前と後ろの両方の扉を開け、「カードの方は前から~、現金と定期券の方は後ろから~」と整理のおばちゃんが呼びかけ、効率的に乗客を乗せている。