日産・キャラバン

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キャラバン (CARAVAN) は、日産自動車が販売している自動車である。生産は4代目までは日産車体で、5代目からは同社子会社の日産車体九州

本項では5代目(現行)のNV350キャラバン(エヌブイ さんごうまる キャラバン)も述べる。

概要[編集]

キャブオーバー型のバン(1・4ナンバー)とコーチと呼ばれるバス(2ナンバー)、ワゴン(3・5・7ナンバー)が販売されているほか、いすゞ自動車コモとしてOEM供給されている。

E24型までは完全な1BOX型であったが、E25型からは衝突安全基準の見直しで、クラッシャブルゾーンを設けた1.2BOX型となった。

縦置きトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、リーフスプリングリジッド式リアサスペンションをもち、ブレーキはフロント側がディスク式、リア側がドラム式である。

ガソリンエンジンディーゼルエンジンの設定がある。

海外ではURVAN(アーヴァン)という名称で販売されており、香港タイシンガポールオーストラリアニュージーランド向けは日本から輸出され、フィリピンマレーシアアフリカ諸国では現地生産されている[1][2]

歴史[編集]

初代(E20型 1973年-1980年)[編集]

スライドドアのレールを隠すためのボディーを一周するモ-ルが特徴。

ライバルの2代目ハイエースに比べ、ホイールベースがやや長く、リアオーバーハングが短い設計で、二社のこの思想の違いは次世代以降にも引き継がれることになる[3]

1973年2月
E20型を発表。標準ボデーとロングボデーの2種類。3/6人乗りのバン、9人乗りコーチ、15人乗りマイクロバスが設定された。エンジンは1500ccのJ15型と1600ccのJ16型の2種類。
1976年1月
車名のみを変更した日産・プリンス店スカイライン販売会社、日産プリンス沖縄ではキャラバンを販売)向けのキャラバンの姉妹車として「ホーミー」が発売。なお、ホーミーは旧プリンス時代の1965年に初代が登場している。

バンとコーチはNAPSにより昭和50年排出ガス規制適合。J16型エンジンを廃止(J15型エンジン搭載車は79年まで継続)、H20型 2000ccガソリンエンジンへ変更される。

1977年3月
コーチは昭和51年排出ガス規制(E21型)に適合。
1978年5月
初のマイナーチェンジ。外観ではフロントグリルを一新、室内ではスピードメーターが扇型から角型になり、同時にインパネのデザインも変更される。SD22型 2200ccディーゼルエンジンとハイエースに対抗したハイルーフのバンを追加。同時にマイクロバスはハイルーフ化。
1979年4月
バンはガソリン・ディーゼル共に昭和54年排出ガスならびに騒音規制(E21型)に適合する。J16型ガソリンエンジンがJ15と代わるかたちで復活する。同時にコーチのガソリンエンジン搭載車は昭和53年排ガス規制適合(E22型)のZ20型(105馬力のシングルキャブレター仕様)に変更される。

2代目(E23型 1980年-1986年)[編集]

キープコンセプトのデザインを採った。フロントウインドシールド、フロントドアおよびドアガラスは後にデビューする「アトラス」と共通で、ドア裾のホイールアーチの大きさのみが異なる。ホーミーとの違いは横基調のラジエーターグリルのみ。

1980年8月
E23型にモデルチェンジ。搭載エンジンは乗用モデルのコーチには直列4気筒SOHCZ20型ガソリンエンジンと直列4気筒OHVSD22型ディーゼルエンジンの2機種、バンには直列4気筒OHVJ16型およびH20型ガソリンエンジンとSD22型ディーゼルエンジンが設定された。SD22型ディーゼルエンジンは燃料噴射ポンプをE20系時代の列型から軽量、安価な分配型に変更し、特性も旧型より多少高速化している。バングレードにおいては、前列中央席の座面を跳ね上げると運転席から直接ラゲッジスペースへと移動できるというウォークスルー機構が採用された。このE23型になってディーゼル車はオーバードライブを持った5速ミッションに改められた。グリップと対転がり抵抗に優れるラジアルタイヤオプション設定された。バンの最上級グレードであるGLには他者に先駆けてパワーステアリングがオプション設定され、加えてハイエースより遅れたものの、フロントベンチレーテッドディスクブレーキも設定されるようになった。コーチにはニッサンマチック(AT)、電動サンルーフパワーステアリング、回転対座シート、派手なデカールなどの設定があり、装備の充実を図ると共にRV化が進んでいった。この代からエアコンも従来の吊り下げ式クーラーからヒーター組み込み型のマルチエアコンになる。しかし、バングレードでは先代モデル末期に標準装備化されたELR機能付き3点式シートベルトがGL仕様のみの設定となる等の改悪もなされた。
1981年7月
コーチSGL特別仕様車「シルクロード」発売。
1981年10月
第24回東京モーターショーに「キャラバン フレグラント」を参考出品。「ビジネスエリートのための動く専用室」とのコピーを与えられ、キックアップしたルーフにより室内高を拡大し、セカンドシート以後をソファーへ変更する。後の「ロイヤル」や「エルグランド ロイヤルライン」に通ずるコンセプトである。
1982年5月
一部変更で運転席ドアの三角窓(元々はめ殺しで開閉しないものだった)が廃止、メーターパネルのデザイン変更、バンのディーゼルエンジンはこの時、SD23型ディーゼルエンジンへ更新された。新たに設定されたSD23エンジンは、それまでのSD22型とはほとんどが別物(正確にはSD20型のボアアップ版であり、クランクシャフトが5ベアリング化される等大幅な設計変更がされた)でハイエースのL型ディーゼルと比較すると相変わらず低回転域のトルクを重視したものであったが、時代にあった性能に進化していた。ニッサンマチック(AT)も設定されたがオーバードライブを持たない旧式な3速式であった。バン系は一部のグレードを除いてラジアルタイヤが標準装備化された。コーチはAT/MT共にフロアシフト化。セカンドシートをキャプテンシートとし、7人乗りとした「シルクロードリムジン」を追加。コーチのディーゼル車はターボが付き、LD20Tに変更。その他モデルもディーゼル車の昭和57年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は56年排出ガス規制適合と同時に、H20からZ18S / Z20Sに変更。Z型を名乗るが、商用車用ということで排ガス規制が緩く、シングルプラグ式のヘッドと、キャブレターの組み合わせである。
1983年4月
マイナーチェンジでフロントグリルの変更。コーチSGL系は角形4灯ヘッドランプおよび大型バンパーを採用し、精悍な面持ちとなった。SGLシルクロードとGLの間に角形4灯ライトの「FL」を設定。「ロング10人乗りDX」を追加。
1985年1月
バンに3/6/9人乗り追加及びバン、マイクロバスの時計、メーター、ディーゼルエンジンの予熱回路を変更。合わせて快適性に優れるパワーステアリング、経済性に優れるラジアルタイヤ、安全性に優れる運転席・助手席ELR機能付き3点式シートベルト、フロントベンチレーテッドディスクブレーキの拡大採用が行われ、商品性の向上に努めた。また、バンのガソリン車はオーバードライブを持つ5速MTに改められた。
1985年5月
8人乗りに「SGLシルクロードリミテッド」を追加設定。

3代目(E24型 1986年-2001年)[編集]

1986年9月
E24型にモデルチェンジ。コーチ(乗用モデル)のキャッチコピーは「ROYAL1BOX CARAVAN」。当初は「シルクロードリムジン」が最上級グレードであり、デジタルメーターが装備された。搭載エンジンは、コーチがZ20型ガソリン、及びLD20T・II型のディーゼルターボ、バンがTD23型ディーゼルエンジン、Z20型ガソリンエンジンとなった。
同時に荷室左側の窓を大型化したエポックメイキングなモデル、「ビックリウインドウ」がロング平床バンDXに設定された。MT、AT車共にすべてフロアシフトになった。
1987年2月
バンに全高を2,400mmにアップしたスーパーハイルーフを追加。  
1987年10月
TD27型ディーゼルエンジン搭載のパートタイム4WD車とリヤのオーバーハングを350mmストレッチしたスーパーロング(バンと15人乗りマイクロバス)を追加。既存モデルは一部変更。シルクロードにタコメーターを標準装備した。
1988年10月
コーチにVG30Eガソリン(2WD)、TD27Tディーゼルターボ(2WD・4WD)を搭載した「GTシリーズ」(ガソリン車のみ3ナンバー登録)を追加発売。キャッチコピーは「1BOX INNOVATION」。グレードは「GTリムジン」「GT」の2つのみで同社のバネット・ラルゴに設定された「クルージング系」と共に、走行性能を意識した1BOXの登場といえるものであった。これにより「シルクロードリムジン」は廃止された。商用系のディーゼルエンジン車はTD27型に統一。
1989年8月
「GTクルーズ」を追加。
1990年10月
マイナーチェンジ。コーチ系は「GTリムジン」と「GTクルーズ」に搭載されていたTD27TをTD27Ti(インタークーラーターボ)に変更するとともに(コーチのTD27T搭載車は「GT」のみ存続、5ナンバーのまま)、コーチはフロントグリルの形状変更(DX除く)やテールランプの大型化(DXとGL除く)が行われ、8人乗りモデルの最上級グレードとして「リムジン」とE23型以来の7人乗りモデルであり、コーチ系の最上級グレードであるロングボディでキャプテンシートを持つ「ロイヤル」がそれぞれ設定される。この2つのグレードには当時の1BOX車としては初めて本革シートがオプション設定された。また、バンはコーチ・シルクロードと同等の外装、装備を持った「VX」を追加した。
バンのガソリンエンジンがZ20からNA20Sに、コーチのLD20Tエンジン(2WD車)はTD27型(85馬力)にそれぞれ変更された。また、NA20S車にはロックアップつきのATが新設定された。
1993年5月
一部変更でTD27Tターボディーゼル搭載の「GT」が廃止/エアコンの代替フロン化/コーチのテールゲート中央に「NISSAN」のCIマークが付く[4]
1994年11月
コーチを一部変更。装備品の見直しで値段を下げたサンルーフ付の「GTクルーズS」とサンルーフなしの「GTクルーズS Limited」を追加し、オーテックジャパンの手による特別仕様車「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズS」へ変更。「シルクロード・プラネタルーフ」は廃止。
1995年8月
コーチを一部変更。ラジエータグリルの意匠変更のほか、ディーゼルターボエンジンをTD27Ti型からTD27ETi型へ変更。コーチのガソリン車はV6のみに集約。「GTクルーズSプラネタルーフ」を追加と同時に「シルクロード」は消滅。「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズSプラネタルーフ」へ変更。全車運転席エアバッグを標準装備した。同月、いすゞ自動車へのOEM供給を開始。当初の名称は「いすゞ・ファーゴ」だった。搭載するエンジンはTD27ETi型(LS)、およびTD27型(LDロングボディー)の2機種。キャラバンとホーミーの外観の違いはラジエータグリルが異なる程度である。
1996年9月
バンのAT車に新型ディーゼルエンジンのQD32型が追加された。TD27よりも黒煙排出量が激減した。ただしターボチャージャーが付いていないのでパワフルになったわけではない。
1997年5月
乗用専用モデル「キャラバン・エルグランド」「ホーミー・エルグランド」登場(1999年7月、車名を「エルグランド」に統一)。E24型乗用モデル(コーチ)は継続生産となったが、グレードの大幅縮小(GLとDXのみ)が行われた。またバンはVXを除きフロントフェイスを一新し、コーチの初期型に近いものとなり、内側にフォグランプが追加された異形ヘッドランプとなった。MT車のディーゼルエンジンもQD32へ変更された。さらにバンのテールゲート中央にも「NISSAN」のCIマークが付いた。ガソリンエンジンはNA20のまま。このマイナーチェンジで車種記号が日産共通の18桁化された。
1999年6月
マイナーチェンジに伴いホーミーをキャラバンに統合。同時に乗用モデル「コーチ」設定廃止。商用及びマイクロバスのみの展開となる。搭載エンジンは直列4気筒DOHC KA20DE型、KA24DE型および直列4気筒OHVディーゼル QD32型の3機種。「2.0 TWINCAM」、「2.4 TWINCAM」、「3.2D」のエンジンを表すデカールがテールゲート下に貼られることになった。ガソリン車のATが4ATからE-ATになった。
バンの2WDの平床仕様はサスペンションの改良とホイールの15インチ化で積載量を1250kgに増量。
1999年12月
オーテックジャパンによる圧縮天然ガス仕様車「キャラバンCNGV」を追加。

発売当初のみ、キャラバンとホーミーのバンのロングボディー標準ルーフ平床DXに左側のクオーターウィンドウを745mm×1450mmという超大型の引き違い窓とした「ビックリウィンドウ」が設定されていた。荷役の他、対面販売や宣伝用途も考慮されたこの窓は荷室側面の雨といとスライドレールの間がほとんどガラス張りという大胆なスタイルであったが、車外からの施錠・開錠と開閉に対応する鍵穴と取っ手も備わっており、実用面での抜かりも無かった。ただ、中古車市場においても、街中においても見かけることは滅多にない様であり、販売台数は極端に少なかったものと予想される。この時期の日産社内ではパイクカー計画も進行中であり、デザインを統括していた前澤義雄の下、これ以降、商用車においても、エスカルゴAD-MAX、アトラスロコといった、日本車離れしたスタイルのクルマを積極的に投入していく。ビックリウィンドウを含む平床車のリアタイヤは、205/60/R14.5という超扁平小径ワイドタイヤで、このサイズも国内初登場であった。

4代目(E25型 2001年-2012年)[編集]

2001年4月26日
E25型発表。バン(1・4・8ナンバー)およびマイクロバス(2ナンバー)のみとなり、ロングボディとスーパーロングボディを設定。クラッシャブルゾーンを確保しつつも、ロングボディは4ナンバーサイズに収められている。搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHCのKA24DE型、KA20DE型、およびZD30DD型直噴ディーゼルの3機種。当初GXとDXのエアバッグはオプション設定だったが後に標準装備となる。
AT車は全車コラムシフト、MT車は全車フロアシフトの設定。(コラムシフト車の設定は、先々代のE23型以来である)
クラッシャブルゾーンを確保した関係からマイクロバスは12人乗となり、乗車定員が減少した。
2001年5月14日
E25型発売。いすゞへのOEMモデルは「いすゞ・コモ」に名称変更。
2001年10月25日
サッカー日本代表チームのユニフォームと同じのジャパンブルーの車体色、「Japan national team」のステッカー等を装備した限定車「サッカー日本代表モデル」を50台限定で発売。
2001年11月20日
「10人乗りコーチ」(3ナンバー)追加。搭載するエンジンはKA24DE型。オーテックジャパンの手による「ジャンボタクシー」を設定。
2002年1月
オーテックジャパンの手による5ナンバーサイズの幼児通園専用車を設定。
2002年9月30日
2WDのオートマチック全車に、ZD30DDTi型直噴ディーゼルターボエンジン搭載車を追加。4WD車はオーテックジャパンの手により設定。昨今の多くの4WD車がフルタイム式を採用する中、先代同様にパートタイム式を用いている。ZD30DDTi搭載車は、エンブレムの表記が以前の「3.0Di」から、「3.0Di INTERCOOLER」に変更。
2002年10月
第36回東京モーターショー(商用車)に「キャラバンデリバリーバージョン」、および「キャラバンCNG車」を出品。
2003年5月20日
マイナーチェンジ。内外装を一部変更、仕様・装備を見直した他、8人乗りコーチ(乗用モデル)のシルクロードを追加。シルクロードは8年振りの復活である。
2003年7月11日
日産車体により、子会社であるオートワークス京都が販売している「キャラバン救急車」をベースとするSARS(重症急性呼吸器症候群)患者対応救急車を京都府に寄贈。
2003年10月2日
オーテックジャパンの手により、バンにCNG車(圧縮天然ガス自動車)を設定。E24型のCNG車に対し、ガスタンクを小径とし、床下に複数搭載する方法に変更している。エンジンはKA20DE型をベースとしている。
2004年8月20日
一部改良。ディーゼルエンジンをZD30DDTi型のみとして出力向上。バンGXの内外装デザインを変更し、5ドア車を追加設定。
2004年10月
第38回東京モーターショー(商用車)に「キャラバン ボックス イン ボックス」を出展。
2005年12月26日
マイナーチェンジ。フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプのデザインを変更し、フロント部分のデザインを一新。同時にヘッドライトレベライザーを全車に標準装備した。
2007年8月31日
一部改良。ディーゼルエンジン搭載車の新長期排ガス規制適合に加え、ガソリンエンジン搭載車のエンジンをQR型に変更、5速オートマチック車の採用(ガソリン車)が行われた。タコメーターが全車標準装備となる。
2007年11月
特別仕様車「スーパーGX」を設定。シルクロード同様の分割スライドとリクライニングを採用したセカンドシート、カプロン加工等を装備。パーソナルユーズを意識したグレードとなった。
2009年1月28日
仕様向上。特別仕様車として発売されていた「スーパーGX」をカタログモデルに昇格し、「スーパーDX」を廃止。外装面では「DX」にカラードバンパーとフルホイールカバーを、バンとコーチの「GX」にカラードフィニッシャーをそれぞれ標準装備化し、「GX」と「スーパーGX」専用ボディカラーを追加。さらに、バン全車にはハイマウントストップランプを追加すると共に、バン「DX」は助手席SRSエアバッグシステムも標準装備化された。尚、これを機にシルクロードは廃止された。
2009年12月22日
特別仕様車「DX V-Limited」を設定(2010年1月15日発売)。バン「DX」をベースに、フロントグリル・バックドアアウターハンドル・電動格納式リモコン広角ミラーなどにメッキパーツを採用し、力強いエクステリアを採用すると共に、内装にもフロント・セカンドシートにスエード調トリコット生地を採用して質感を向上すると共に、助手席パワーウィンドウ、プライバシーガラスなどを装備し、機能性を高めた。2010年3月までの期間限定販売。ボディカラーは専用色の「ミスティックブラック」を含む4色を設定した。
2010年8月30日
仕様向上。バン「DX」の2列目シート機構を見直し、2列目シート乗車時でも6尺合板の積載を可能とした他、バン「GX」・「スーパーGX」のインパネをシルバー塗装に統一するなどの変更を行った。また、バンのQR20DE型エンジン搭載車は「平成27年度燃費基準」を達成したことで、環境対応車普及促進税制に適合した。同時にオーテックジャパン扱いの福祉車両「ライフケアビークル」にはコーチをベースに電動式スライドステップや乗降用大型手すり等を装備した「アンシャンテ 送迎タイプ」を新たに設定。「チェアキャブ」は車いす固定フックの形状を変更し、使い勝手を向上した。
2010年12月24日
新たにポスト新長期規制に対応したZD30DDTi型ディーゼルエンジン車を追加。合わせて、2010年1月に発売した特別仕様車「DX V-Limited」のバージョンアップ仕様である「DX V Limited II」を発売。基本的な装備内容は「DX V-Limited」と同等だが、ボディカラーに専用色の「ディープカシス」を追加した。

5代目(E26型 2012年-)[編集]

2011年11月8日
次期モデルとなる「NV350キャラバン」を第42回東京モーターショーに出展することを発表[5]
2012年6月15日
11年ぶりとなるフルモデルチェンジを発表し、同日より販売開始(当初はガソリン車のロングボディ・標準ルーフ仕様のみ、ディーゼル車とスーパーロングボディ・ハイルーフ仕様は7月13日販売開始)。同時に車名を「NV350キャラバン」に改名した[6]COO志賀俊之は「小型商用車のトップブランド」と「クラス全体のシェア40%」を目指すべく、同クラスのトップセラーであり、長年のライバルでもあるハイエースを全ての面で圧倒するよう開発陣に指示した[7]。尚、チーフデザイナーはNV200バネット(NV200)も担当した倉岡亨一である[8]
ディーゼル車は「クリーンディーゼル・テクノロジー」を採用した新開発のYD25DDTi型を採用。ターボチャージャーの特性を変更したことで低回転からの過給を可能にしたことで余裕のあるトルクを発生。さらに、パイパス機能付きEGRクーラーによりNOxの発生を抑えるとともに、商用車初搭載となるリーンNOxトラップ触媒により発生したNOxを浄化することで排出ガスをクリーン化、パラレルポートシリンダーヘッドの採用により燃費も向上した。ガソリン車は先代同様にQR20DE型・QR25DE型を採用するが、オルタネーター回生制御やフリクションの低減、アイドル回転数を低く抑えることなどにより燃費を向上した。これらにより、5MT車の一部を除くバン全車で「平成27年度燃費基準」を達成[9]した。
バン「プレミアムGX」とワゴン「GX」にはキャブオーバー商用車初となるインテリジェントキーとプッシュエンジンスターターを標準装備。使い勝手と左右への移動を考慮し、パーキングブレーキはAT車は足踏み式(MT車はステッキ式)に変更した。全車においては平均燃費・渡航可能距離などの情報を確認できる車両情報ディスプレイを採用(バン「プレミアムGX」とワゴン「GX」はカラータイプ)。
グレード体系はバンは「DX」と「プレミアムGX(5ドア・ロングボディ・標準ルーフ・5AT・5人仕様のみ設定)」、ワゴンはロングボディ・標準ルーフ仕様の「DX」とスーパーロングボディ・ハイルーフ仕様の「GX」の各2グレードずつ設定する。
併せて、オーテックジャパン扱いのカスタムカー「ライダー」が登場(バン・ワゴンともに設定)。専用のフロントマスクを採用した。バン「ライダー プレミアムGX」には本革巻3本スポークステアリングや防水シート地などを装備した「インテリアパッケージ」を設定。
今回より円高下での競争力を高めるべく(=コスト上昇を最小限に食い止めるため)、立地条件の良い日産車体九州に生産拠点を移管し、近隣諸国からの部品調達比率を全体の約40%(うち、ルノー傘下であるルノーサムスン自動車のサプライヤーが集中する韓国が約半数)、九州内のサプライヤーからの部品調達比率を全体の約50%とした[10]。また、ディーゼル車は日産が展開するエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」の8車種目(商用車では初の車種)となるため、その証として、リア右下に「PURE DRIVE」エンブレムが装着される。
2012年7月10日
先代に引き続き、「いすゞコモ」も当代をベースにモデルチェンジ。但し、インテリジェントキーやホイールカバーが設定されないなど一部装備が異なる。
2012年12月7日
既存のスーパーロングボディをベースに、迫力のあるデザインと圧倒的な広さの室内空間を兼ね備えたワイドボディを追加発売。ワイドボディでは3人乗車時で8,400Lの荷室容積を確保したバンの他に、14人乗りのマイクロバスも設定。グレード体系はバンのワイドボディは「DX」のみ(4ドア・6人乗り・5AT・低床フロア仕様のみの設定)、マイクロバスは「DX」と「GX」を設定する。いずれのタイプにも2.5Lガソリン車(バンの「DX」ワイドボディは2WD車のみ)とディーゼル車を設定する。併せて、「プレミアムGX」及び「DX」ワイドボディには専用15インチアルミホイール、電動格納式リモコンメッキドアミラー、専用防水シート地、本革巻3本スポークステアリングを装備した「クロムギアパッケージ」を設定した(2013年1月23日販売開始)。
2013年6月28日
ワゴンに新グレードの「GX(オートスライドドア付)」を追加(9月2日販売開始)。従来、「GX」はスーパーロングボディ・ハイルーフ仕様のグレードとしてラインナップされていたが、新グレードでは既存の「DX」と同じロングボディ・標準ルーフ仕様で、「GX」の装備内容に加え、ワンタッチオートスライドドア(挟み込み防止機構付)を追加し、さらに、マイクロバス同様、オゾンセーフデュアルエアコンに後席個別吹き出しが追加され、スライドドア乗降グリップはフロントにも装備した。なお、本グレードは特装車扱いで、持込み登録となる。
2013年11月25日
バン「プレミアムGX」をベースに、「クロムギアパッケージ」の専用装備(電動格納式リモコンメッキドアミラー、15インチアルミホイール、本革巻3本スポークステアリングホイール、防水シート地(フロント&セカンド))に加え、グリルとバックドアフィニッシャーをブラックメッキ化し、バイキセノンヘッドランプ(ハイ/ロービーム、LEDポジションランプ、オートレベライザー付)を特別装備しながら購入しやすい価格設定にした特別仕様車「プレミアムGX クロムギアパッケージ バージョンブラック」を発売。
2014年10月3日
三菱ふそうトラック・バスとの間で海外向け商用バンのOEM供給についての正式契約を締結。年内にNV350キャラバンの海外向けモデルであるNV350 URVANをベースに、中東向けに、海外市場専用車種の「キャンターバン」として同社へOEM供給される[11]
2014年11月7日
コーチ「DX」及びバン「DX(スーパーロングボディ・ハイルーフ仕様)」をベースにした「幼児通園専用車」を一部仕様変更(2015年1月27日販売開始)[12]。「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン」に基づき、シートバックの高さを延長し、背面に緩衝材を追加。同時に、運転席ガードバー及び乗降用手すりの形状を変更し、保護パッド(緩衝材)の追加により安全性を高めた。併せて、シート座面の生地を背面と同じ「なかよし動物音楽隊」柄に変更した。なお、既に保有しているユーザー向けに、シートバック背面に緩衝材を追加したクッション付シート半カバーと保護パッド付運転席ガードバー及び乗降用手すりを発売する予定であることも併せて発表された。
2014年12月5日
オーテックジャパン扱いの特別仕様車「ライダー ブラックライン」及び「アンシャンテ 送迎タイプ マイクロバスGX」を発表(「ライダー ブラックライン」は同日より販売開始、「アンシャンテ 送迎タイプ マイクロバスGX」は2015年3月販売開始)[13]
「ライダー ブラックライン」は「ライダー」をベースに、フロントグリル・フロントバンパーモール・エンブレム(Rider/AUTECH)をダーククロムの専用品に置き換えるとともに、バックドアフィニッシャーをブラックメッキ化。さらに、通常はオプション設定となっているLEDデイタイムランニングライトと「インテリアパッケージ」を標準装備するとともに、バイキセノンヘッドランプも装備した。
「アンシャンテ 送迎タイプ マイクロバスGX」は10人乗りワゴン仕様で設定されている「アンシャンテ 送迎タイプ」に14人乗りマイクロバス仕様として追加されるグレードで、オートステップ、オレンジ色の乗降用手すりやアシストグリップ、オートスライドドアも装備されている。なお、本グレードでは、「多人数乗り送迎車」とすることで、主用途である福祉施設病院に限らず、ホテル旅館スイミングスクール、学習塾など幅広い用途に対応できるようになっている。併せて、「アンシャンテ 送迎タイプ」は一部グレードにバイキセノンヘッドランプのオプション設定を追加した。
2015年5月25日
バン「プレミアムGX」をベースにした「トランスポーター」を一部改良[14]
荷室の床張りにロンリューム加工を標準設定。併せて、ベース車の「プレミアムGX」のシート生地と同じ素材を用いたベッドシステム(オーテック扱いオプション)やサイドマルチパイプを新たにオプション設定した。
2016年1月26日
一部仕様向上(2月23日販売開始)[15]
バンの2WD・ロングボディ・低床・AT車に、小型貨物車4ナンバーバンクラスで初めてとなる自動ブレーキエマージェンシーブレーキ[16][17]VDC、ヒルスタートアシストを標準装備した「エマージェンシーブレーキパッケージ」を新設定。ボディカラーは「オーロラモーヴマルチフレックスカラー」が廃止された代わりに新色の「ダークブルーパール」を設定し、従来は「DX」とマイクロバス「GX」のみの設定だった「ホワイト」をワゴン・バンの「GX」系グレード(バン「プレミアムGX クロムギアパッケージ」を除く)と「DX EXパック」にも拡大設定した。
また、オーテックジャパン扱いの「ライダー」にもバン・2WD・ロングボディ・低床AT車に「エマージェンシーブレーキパッケージ」が設定され、「ライフケアビークル」の「アンシャンテ 送迎タイプ」にはボディカラーの拡大(新色「ダークブルーパール」の設定と「ホワイト」の設定可能グレード拡大)が行われた。
2016年11月25日
一部改良(バンのみ同日発売開始、ワゴン・マイクロバスは同年11月30日販売開始)[18]
バンは2WD・ロングボディ・低床・AT車において、従来は「エマージェンシーブレーキパッケージ」での設定だったエマージェンシーブレーキとVDCを標準装備化。ワゴンとマイクロバスはVDCを全車に標準装備し、5AT車はシフトレバーのインジゲーター部に夜間照明を追加した。オーテックジャパン扱いの「ライダー」シリーズと「ライフケアビークル」シリーズもベース車に準じた改良を行った。
2017年6月1日
夏にマイナーチェンジを行うこととなり、標準モデルと「ライダー」のエクステリアを先行公開したことを発表した[19][20]
2017年7月13日
マイナーチェンジを公式発表[21]
装備面の充実化が行われ、前期型ではバンの2WD・ロングボディ・低床・AT車のみに標準装備されていたインテリジェント エマージェンシーブレーキ、VDC(TCS機能を含む)、ヒルスタートアシストをバン全車に拡大して標準装備[22]。また、4ナンバークラスの小型貨物車で初めてとなるインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)を採用し、メーカーオプション設定。そのほか、バン「プレミアムGX」、ワゴン/マイクロバス「GX」には、バックドアオートクロージャー[23]とオートエアコン+リアクーラーを装備した。また、カーナビゲーションのワイドモデルの装着が可能となった。
外観はフロントグリルを大型化したほか、バン「プレミアムGX」とワゴン/マイクロバス「GX」はリアコンビネーションランプをLED化し、LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベライザー付)をマイクロバス「DX」を除く全車にメーカーオプション設定した[24]。ボディカラーの一部入れ替えも行われ、「タイガーアイブラウンパールメタリック(オプションカラー、バン/ワゴン「DX」及びマイクロバスを除く)」、「ブレードシルバーメタリック」、「スーパーブラック」の3色を廃止する替わりに、「インペリアルアンバーパール[25](オプションカラー)」、「マルーンレッドマルチフレックスパールメタリック(オプションカラー)」、「ファントムブラックパール(オプションカラー)」、「ダークメタルグレーメタリック」の4色を追加[26]し、8色展開となった。内装では、バン「プレミアムGX」、ワゴン/マイクロバス「GX」において、ステアリングにシルバー加飾を施し(マイクロバス「GX」を除く)、シートファブリックをブラック生地にホワイトのラインをランダムで配したデザインに変更した。
グレード体系においては、バンに「DX」と「プレミアムGX」の中間にあたる「VX」を追加(標準幅・6人乗り仕様のみの設定)。「DX」に、UVカット断熱プライバシーガラス(スライドドア、リアサイド、バックドア)、スライドサイドウインドウ(セカンドシート両側)、サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(メッキ)、シルバー加飾付ステアリング、リアホイールハウストリム(カーペット)、メッキバックドアフィニッシャーを追加し、フロントグリルをメッキ化した。
オーテックジャパン扱いの「ライダー」・「送迎タイプ」・「チェアキャブ」もマイナーチェンジが行われ、ベース車同様の改良が行われたほか、「ライダー」はフロントマスクを刷新し、サイドシルプロテクター&リアアンダープロテクターやルーフスポイラーなどを新たにオプション設定したほか、「プレミアムGX」ベース仕様には、本革巻3本スポークステアリング・防水シート(セルクロス/カブロン/パートナー)・ドアトリムで構成された専用インテリアやフロントマーカーLED、15インチアルミホイール、LEDヘッドランプを装備した「プロ・スタイルパッケージ」を設定した。「送迎タイプ」には、助手席ワンタッチオートスライドドア(挟み込み防止機構付)を標準装備したワゴン「GX」を追加。「チェアキャブ」は前期型の「車いす1名仕様」を仕様向上し、もう1名車いす乗車を可能にする「車いす1+1名仕様」に改名。また、ベース車ではメーカーオプション設定となるインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)を標準装備した。

受賞歴[編集]

2012年12月12日
タイガーアイブラウン(PM)#KBE(エクステリア)×ブラック×グレー(インテリア) の組み合わせがオートカラーアウォード2013企画部門賞(OYAKATA MIND賞)を受賞。[27]

車名の由来[編集]

車名の由来は、「隊商」の意味。5代目のNVは「日産(Nissan)のバン(Van)」、350は「車両総重量3,500kgクラス」を意味する。

尚、ダッジ・キャラバン(日本名・クライスラー・ボイジャー)とは一切関係ない。

派生車種[編集]

脚注[編集]

  1. アフリカでの生産拠点は南アフリカ共和国
  2. フィリピンでは日産モータースフィリピンズでE24型が生産されている。
  3. ハイエースは、標準、ロング、スーパーロングの3種類のホイールベースを設定していたのに対し、キャラバン/ホーミーは標準とロングの2種類のみで、スーパーロングはリアオーバーハングを延長することで対処していた。現在はハイエース、キャラバン共に、ロングとスーパーロングの2種となっている。
  4. バンは旧ロゴのまま
  5. 日産|モーターショー|第42回東京モーターショー2011|NV350 CARAVAN(NV350キャラバン)
  6. 「NV350キャラバン」を発売 - 日産自動車 ニュースリリース 2012年6月15日
  7. 小型商用車のシェア奪回へ、日産が“異例”の発表会東洋経済オンライン 2012年6月19日
  8. 「NV350キャラバン」開発者インタビュー 〜プロダクトチーフデザイナー 倉岡亨一〜日産自動車 公式サイト内 2012年6月15日(2012年6月19日 閲覧)
  9. 仕様により、「平成27年度燃費基準+5%」、「平成27年度燃費基準+10%」を達成
  10. 【日産 NV350キャラバン 新型】輸入部品を4割採用…志賀COOLivedoorHOMME(Response.)2012年6月15日
  11. (2014-10-03) 日産と三菱ふそう、商用バンのOEM 供給の正式契約を締結 NISSAN PRESSROOM(日産自動車、三菱ふそうトラック・バス連名のリリース) 2014-10-03 [ arch. ] 2014-10-03
  12. (2014-11-07) 「NV350キャラバン 幼児通園専用車」の一部仕様を変更 NISSAN PRESSROOM 2014-11-07 [ arch. ] 2014-11-07
  13. (2014-12-05) オーテックジャパン、「NV350キャラバン」の特別仕様車「ライダー ブラックライン」、および、「アンシャンテ 送迎タイプ マイクロバスGX」を発売 NISSAN PRESSROOM 2014-12-05 [ arch. ] 2014-12-05
  14. (2015-05-25) 「NV350キャラバン トランスポーター」の仕様を一部変更 NISSAN PRESSROOM 2015-05-25 [ arch. ] 2015-05-25
  15. (2016-01-26) 「NV350キャラバン」を一部仕様向上~主要グレードにクラス初となる自動ブレーキを設定~ NISSAN PRESSROOM 2016-01-26 [ arch. ] 2016-01-26
  16. なお、日産の商用車では6代目スズキ・エブリイのOEMモデルである3代目NV100クリッパーに既に採用済みで、NV350キャラバンが日産の商用車で2車種目の採用となるが、日産の自社製造による商用車では初採用となった
  17. 多くの日産車で採用されているものとはセンサーの方式が異なり、スカイライン・フーガで採用されているミリ波レーダーを採用している。
  18. (2016-11-25) 「NV350キャラバン」を一部仕様向上 NISSAN PRESSROOM 2016-11-25 [ arch. ] 2016-11-25
  19. (2017-06-01) 「NV350キャラバン」マイナーチェンジ車のエクステリアを先行公開 NISSAN PRESSROOM 2017-06-01 [ arch. ] 2017-06-01
  20. (2017-06-01) NV350キャラバン「ライダー」マイナーチェンジ車のエクステリアを先行公開 NISSAN PRESSROOM 2017-06-01 [ arch. ] 2017-06-01
  21. (2017-07-13) 「NV350キャラバン」をマイナーチェンジ NISSAN PRESSROOM 2017-07-13 [ arch. ] 2017-07-13
  22. ヒルスタートアシストはAT車のみの装備。メーカーオプションにより非装備設定も可能
  23. 「DX」は助手席側スライドドアオートクロージャーとセットでメーカーオプションにて装備可能
  24. なお、バン/ワゴン「DX」でLEDヘッドランプを装備した場合、リアコンビネーションランプもLEDとなり、「EXパック」も同時に装備される
  25. E12型ノートT32・後期型エクストレイル設定色
  26. なお、新たに追加されたオプションカラー3色はバン/ワゴンの「DX」を除く(ただし、メーカーオプションの「EXパック」を装備することで選択可能となる)
  27. オートカラーアウォード2013各賞決定!!

関連項目[編集]

外部リンク[編集]