讃岐氏

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讃岐氏(さぬきし)は、古代日本の氏族讃岐国の豪族で、讃岐国寒川郡(香川県さぬき市あたり)を本拠地とした。は初め「直」だったが、時代が下るにつれて「公」から「朝臣」に改姓していった。

景行天皇の皇子・神櫛別命(かみくしわけのみこと)[1]の子孫とされる氏族。神櫛別命の孫の須売保礼命が応神天皇から讃岐国造を賜わったことが讃岐氏の始まりとされている。星(須売保礼命6世の子孫とされる人物)の代に敏達天皇から紗抜大押直(さぬきのおおしのあたい)の氏姓を賜ったが、『庚午年籍』(670年に天智天皇の下で作られた戸籍)以後は讃岐直(さぬきのあたい)と凡直(おおしのあたい)の2家系に分かれたと言われる。

延暦10年(791年)9月、凡千継(おおしのちつぐ)は朝廷に請願して讃岐朝臣の氏姓を賜った。承和3年(836年)3月、同じく讃岐国寒川郡の豪族だった讃岐永直も公姓から朝臣姓を賜り、右京に貫付された。さらに貞観6年(864年)8月には讃岐高作(永直の甥)・讃岐時人(永直の子)らが和気朝臣の氏姓を賜っている。

讃岐氏の庶流に植田氏神内氏三谷氏寒川氏由良氏十河氏がある。


主な人物

脚注

  1. 神櫛皇子・神櫛王(かむくしのみこ)とも表記する。景行天皇と五十河媛あるいは播磨稲日大郎姫の子と伝えられる。

関連項目

参考文献

  • 平野邦雄・坂本太郎監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年。
  • 佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣出版、1994年。