西園寺世界

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西園寺 世界(さいおんじ せかい)は、『School Days』及び『Summer Days』に登場する女。救えないクズである。通称「ザ・ワールド」。一応、ヤンデレ

概要

声 - 柚木かなめ(PC版) 河原木志穂(アニメ版・PS2版)
誕生日 - 12月7日(いて座)、身長 - 155.3cm、血液型 - B型、スリーサイズ - 84/62/85。
榊野学園1年3組で誠のクラスメート。得意技は寝取り(『School Days』『Summer Days』双方にて)及び仮病(『Summer Days』にて判明)。得意料理はサンドイッチ。
真性の悪女であり、物語の悲劇の元凶ともいうべき存在。
普段は明るい性格を装っているが、その実体はかなり陰湿かつ自己中心的な人物であり、辛い目に遭っても耐え抜く言葉と対照的に精神面は脆く、すぐに引きこもり現実逃避を繰り返し、ヒステリーな言動も散見される。
母子家庭でアパート暮らし。明るい性格でクラスのムードメーカー。それにより男子からの人気も高いが、告白を全て断っているだけでなく、彼女の明け透けな対応から相手は皆玉砕している。誠に秘めた想いを持ち、席替えで誠の隣席となる。
実は親友の刹那が誠に好意を抱いてることから調べていたのだが、途中でなんとあろうことか誠を好きになってしまい、結果的に刹那を裏切る形で誠に近づいた。自身が誠のことを好きになると刹那に今まで誠の情報を提供してたのを急にやめ、その情報を自分だけのものにし、さらには本編で世界は誠の隣の席だが、これも元々刹那が誠の隣の席だったのを頼んで替わってもらったのである。(刹那はこの時点で世界が誠を好きなのを知っており、身を引こうと思ってたため余計に断れなかった。) このことから多くのアンチが生まれることとなった。
前述の通り負の面が絶えないが、その中でも特筆すべき点は友人を駒としか思っていない部分である。幼少期の頃からの親友である刹那すら上記のように簡単に裏切り、School Daysで言葉の方は友達と思っていたが、世界の方は微塵もそうは思っていなかった。詳しくは後述。
2007年10月に行われたオーバーフローのSchool Days人気投票3位となるが、不人気投票では人気票を大幅に上回る票を集め、2位となる。これは1位である誠の票数と合わせると実に全体の約6割を占めていた。

School Daysにおいて

誠の携帯電話の待ち受け画面を勝手に覗き見たお詫びと称して、言葉と誠の間を取り持つ約束をする。その過程でお互い名前で呼び合うほど親しい友人関係になったが、肝心の誠本人は彼女を恋愛対象として認識していなかった。しかしこの悪女は誠を諦め切れなかったため、「何でもお礼をする」とうっかり言ってしまった誠に対しキスをし、自分を印象付けた。
その後も「桂さんとくっつけるため」と舌先三寸で性欲の権化である誠をうまい具合に誑かし、自分とSEXするまでの関係にさせた。
また自分の友達である黒田光、加藤乙女、甘露寺七海の三人には言葉のことを伏せあたかも自分と誠が付き合ってるように錯覚させ、言葉を個人的に嫌ってる七海や誠に好意を抱いている加藤が言葉を虐める要因へとさせた。本人は言葉ED等では「知らなかった」と言っているが、多くのプレイヤーに「身勝手」「嘘つき」と批判された。
実は誠と言葉をくっつけようとしたのも、誠と言葉がくっつくはずがないと勝手に確信しており、フラれたショックで落ち込んでいる誠を慰め、自分と付き合うように懐柔させようとしたのである。しかし実際には言葉の方も毎朝同じ電車で見かける誠に好意を抱いていたため、この企みは水泡と帰した。その為身勝手な涙を流す。また、誠と言葉のデートにとやかや口を出し、肉体でつなぎとめ「私って、誠の彼女なんだよね?」と、暴言を抜かす。
PC版三大バッドエンドと言われる『鮮血の結末』では今までの悪行がたたり、泥棒猫として言葉に殺害される。『我が子へ…』では妊娠させた誠を自身のプライドのために殺害し逃走する。(このことに関しては、プレイヤーから「よくやった」と賞賛されている)
スタッフから優遇されていたらしく、School Daysの中でも彼女関連のイベントは多く、またEDでも一度は世界に乗り換えないといけないEDが多かった。しかし…

Summer Daysにおいて

School Daysではヒロインだったがこの作品からはついにヒロイン格下げとなり、攻略対象から外され、個別EDも存在しない。
今回は物語の中心から外れており彼女が原因で不幸になる人物も少ない。しかしこいつの本質である悪女の部分がかなり強調され、数多くのプレイヤーの怒りを買うこととなった。
例えば誠が刹那に頼んだバイト先の常連であることを知ると刹那を押しのけあっさりと復帰(ここで仮病で刹那を騙しバイトを代わりに引き受けさせていたことが判明)、その後親友である刹那が誠と付き合ってることを知ると、今度は家に引きこもり一方的に刹那を責め立てる(当然ながら刹那には何の落ち度もない)など。
しかし上記のとおり個別EDはなく、結ばれそうなEDかと思ったら誠の相手は世界の母の踊子であり、一人現実を認められず目を丸くするといった展開があった。一方、School Daysでは対になっていた言葉の方はかなりの量のEDがあった。

アニメ版において

基本的な流れはPCゲーム版と同じであり、舌先三寸で騙して誠を心変わりさせる展開に当てはまる。
原作と異なってくるのは文化祭後、一度は言葉を退けて周囲公認の仲にまで至るものの、その直後に誠の更なる浮気が発覚。立て続けに親友であった刹那が何も告げずにフランスへ転校してしまい、ヒステリックを起こして家に引きこもってしまった。そのことで誠の気持ちが離れてしまい、彼は他の女子生徒たちとも次々に関係を持っていく。
そんな中、世界は自分が妊娠してる可能性に気がつき、喜び勇んで学校で誠に相談するも、人間のクズの誠は「俺にどうしろって言うんだ」と戸惑う(仮に事実ならば、避妊も不十分の状態でSEXし、妊娠させた誠にはかなりの責任がある。しかし、これは同時に避妊しようとしなかった世界にも責任がある)。その結果、大声で学級中に聞こえるように怒り、結果的に誠は学校内で完全に孤立してしまった。
その後も世界はしばらく不登校になるが、妊娠してるなら嬉しいと産む決意をする。しかし、みんなに見捨てられ絶望していた誠は言葉にすがりつき、結果二人はよりを戻してしまった。
世界は部屋でクリスマスの料理を作っていたが、いつまでも帰ってこない誠に業を煮やした世界は電話をかけるも、もう言葉しかいないと思ってる誠は「なんで子供なんて作ったんだ! もう彼女面しないでくれ」と拒絶。ヒステリーを起こし、作った料理を床にぶちまけて帰宅する(このことには「粗末にするな」「床にぶちまけるなんて何考えてる」という批判がある)
その後も懲りずに誠の部屋に行くが玄関先で言葉に現実を突きつけられ、妊娠も嘘なのではないかと疑惑をかけられる。絶望し、自宅に引き篭もるも今度は誠から暗に中絶しろ(メールの内容自体は単に病院を紹介すると言うものなので、本当に妊娠したのか検査しろ、という意味なのでは?という解釈もある。が後述のとおり、世界の場合は前者と受け取ったのは間違いない)というメールを送りつけられ、ある決意をした。
メールが送られたあと、誠の部屋に行き誠がお茶を沸かしている隙に誠を刺殺する。「自分だけ桂さんと幸せになって!」と『我が子へ…』EDと同じような台詞を吐くも、誠の死という現実を見て逃走する。
そして、誠の死体を見た言葉に学校の屋上に呼び寄せられ、「病院に行ったのか?」と聞かれるも「あんたの紹介してもらった病院なんて行かない!」と喚き散らす。そんな世界に対し、言葉は「嘘だからですよね? 誠の気を引きたいから、赤ちゃんができたって嘘ついたんですもんね」と言い放つ。すると、世界は途端に号泣して「私だって――誠の彼女になりたかった!」と本音をぶちまけた(劇中で誠が「自身の彼女」と言及した描写は一度もない)。そして、完全に病んでいた言葉に「確かめさせろ」という名目で、『鮮血の結末』よろしく頚動脈を鋸で切られ殺害される。その後、言葉は世界の死体の腹を切開し確かめるも、「やっぱり嘘だったんじゃないですか、中に誰もいませんよ」と言ったので、本当に妊娠は嘘だったのか?という疑問が生まれる。
世界が誠と最後に肉体を結んだのが文化祭であること、妊娠が明らかになった日と最終話はクリスマスであることから推測すると、通常文化祭は大抵10〜11月行われるため、もし本当に妊娠していたら最高でも2ヶ月である。しかし、この時点でも胎児の確認は難しいであろうことと、そもそもこれは言葉の主観であり、言葉自体はこのときすでに精神的に病んでいたため、嘘という確証が無いため真偽は不明。アニメの監督の方もことばを濁しているため余計に分からないが、インタビューでは想像妊娠です、と答えている(高校生が性交する上に妊娠する、というのは倫理的に危ないから誤魔化したのではないか?とも言われているが公式での見解はこれしかない))
上記の通り、誠に引けを取らぬ身勝手ぶりを発揮し、一躍アンチヒロインの代表格にまで上り詰めた。

関連項目